ピッツバーグレポート

在校生のピッツバーグレポート

カーネギーメロン大学での現地レポート

氏名:納本健太、新山太郎、吉嶋正和 、山野泰宏

1 ピッツバーグのイメージについて大学近郊の観光地、治安、気候等

1−1 気候 
ピッツバーグの冬は寒さが厳しいです。
2015-2016年は比較的暖冬ということでしたが、それでも零下10℃を下回ることもあり、耳がちぎれるほど寒いです。 例年は11月頃から雪が降り積もるようですが、今期は1月になってから降雪しました。 結構な量の雪が積もりましたが、日本のように交通機関がストップするようなことはほとんどありません。

夏はそれなりに暑いですが、ピッツバーグは湿度が高くないのでからっとしています。
冬以外は快適に過ごせます。
1−2 治安
大学周辺は、CMU Policeのパトカーが24時間巡回しており、治安は良いです。
大学から少し離れると郊外では危険と言われる地域もあるようですが、普段はあまりその方面に行く用事はありません。
1−3 観光地
基本的には観光都市ではないので、あまり大した観光地はありません。強いて挙げるなら、川越しに眺めるピッツバーグのダウンタウンのビル群は、ケーブルカーで登った山の上から楽しめます。
カーネギー自然史博物館やカーネギー美術館、アンディウォーホールミュージアムなどの文化施設は一通り揃っています。
CMUの学生証で無料/割引入場が可能です。
PNCパーク(MLBパイレーツ)、ハインツフィールド(NFLスティーラーズ)、コンソルエナジーセンター(NHLペンギンズ)といったプロスポーツ本拠地は、ピッツバーグの地元愛溢れる人たちでとても賑わっています。

2 カーネギーメロン大学(Information Networking Institute)についてINIの特徴、特徴ある授業、課外活動等

2−1 学習環境
CMUの学習環境ですが、ノートパソコンひとつあれば、どこでもWi-Fiが飛んでいますし、キャンパス内のいたるところに作業スペースがあります。
授業ではグループワークも多いため、ディスカッションできる会議室も多数あり、勉強場所の確保には困りません。
また、毎日深夜まで多くの人が学校に残って勉強しているため、INIのビル内にはシャワールームもありますし、平日は深夜3時過ぎまでエスコートサービスもあるなど、至れり尽くせりです。
(課題に追われて最終バスを逃しても、いつでも家に帰れるので、全く問題ありません)
2−2特徴ある授業
日本のように講義を聞くタイプの授業ももちろんありますが、それでも一方的に教授が話すというよりは、学生の積極的な発言や質問を挟みつつ進行していく感じの授業が基本で、グループワークや課題も多いです。
印象に残っているのは、技術系では、学生が提出した課題をそのまま翌年以降のハンズオン教材にするという効率的(?)な授業、ビジネス系では、50ドルを元手に実際にビジネスをやってみて2週間でいくらまで増やせるかというグループワークですね。
2−3 課外活動等
課外授業で訪問したGoogleはとても刺激的でした。
Googleのピッツバーグ・オフィスを訪問させて頂いたのですが、とても刺激的なオフィスで、とにかく自由で楽しい労働環境が整っていて、エンジニアが自身のクリエイティブさを最大限に発揮できるような工夫が、随所でなされていました。
その中でも最も驚いたのが、子供たちが社内で遊んでいた事です。働くお母さんたちが、就学前のお子さんを会社に連れて来てよく、普通にオフィスで本を読んだり、勉強したり、タブレットでYouTubeを見たりして遊んでいました。

また、オフィス内には、ランドリーやレストランがあるため(食事はすべて無料です)、仕事の合間に洗濯をしたり、ご飯を食べたりする事ができます。
カフェには専属のバリスタもいて驚きました。
CMUの卒業生と交流する時間もありました。

3 生活について住居の見つけ方、住居の相場、物価、食事、学食、医療保険、病気になった時の対応、休日の過ごし方等

3−1 住居
住居はアパート(1bed room, studio)に住んでいるDDP学生が多いですが、コスト削減策として、アパートや一軒家をシェアする方法もあります。
クレイグスリスト(https://pittsburgh.craigslist.org/search/apa)などのサイトで日本からも検索して、現地と交渉することもできます。

あと、ピッツバーグ便利帳(https://sites.google.com/site/pghbenricho/)という現地日本人交流サイトで各種情報入手ができます。
アパートや、家具・家電等の引き継ぎ情報も出ていますので、こまめにチェックすることをお勧めします。
3−2 食事、買い物
食事に関しては、学食は全体的にあまり美味しくなく、かつ安くもない(約7ドル〜)ため、たまに利用する程度です。
大学構内に軽トラックで売りに来るケータリングの弁当を利用する学生もいます。
値段は学食とそれほど変わりませんが、選択肢は多く味もそこそこのようです。

大学近くは、日本の学生街のように安い食堂や居酒屋が並ぶイメージではありませんが、中華・アジアのレストランがいくつかあります。
サブウェイなどのファストフードもあります。
食品スーパーではいろいろな食材が手に入ります。値段は日本と変わりませんが、ロットが大きいので、単価でみると安いです。
日本食材スーパーもありますが当然日本より高いです。
外食は基本油っこくかつ値段が高いので、自炊する日本人学生が多いです。

またバスで30〜40分の郊外にはウォルマートやIKEAなどの大型商業施設もあり、衣料や家具、電化製品なども購入できます。
3−3 医療関係
医療保険は基本的に大学の保険に全加入です。
周りでお世話になった人はあまり聞きませんが、学内にも診療所があり受診することができます。

隣接のピッツバーグ大学は医療関係に特徴があり、日本から医療関係者も割と多く来ているので、歯科も含めて、日本人医師の診察も受けることができるようです。
3-4 休日の過ごし方
大学周辺には日本人が多く、他の企業から派遣されている大学院生(MBAが多い)や研究者なども多いため、様々な方と交流を深める事ができです。
また、アメリカはバーベキューの設備がたくさんあるため、日本人で集まってバーベキュー・パーティを開催したり、INI主催でバーベキュー・パーティがあったりします。
その他、大学主催のエンターテイメント行事も多く、例えば、冬には スキー、スノボに行ったり(ピッツバーグ周辺にはスキーリゾートが多いです)、夏はMLB観戦、洞窟探検、遊園地、プールに団体で行く事もあります。

どの行事も、大学がサポートしてくれるため、格安で行けるのが特徴です。

4 現地交通について自宅・キャンパス間の交通機関、交通費、市内中心部の交通費等

4−1 通学
CMUによるシャトルバスがShadyside方面に出ている他、帰宅専用のエスコートサービス(夜間帯に家まで送迎してくれる)もあります。市バスも含めて比較的バス便が充実しているため、バス通学をしている学生も多いです。
経路や範囲など詳しくはCMUのサイトで出ています。
4−2 市内交通
セメスターごとにCMUから交通費が徴収されているため、ピッツバーグ全域のバス・トラムが乗り放題です。
通学のほか、食品スーパーや郊外の商業施設へも便利に利用できます。
交通費は、2015年に75ドル/セメスターだったのが2016年に90ドルに値上げされました。
ここ数年の値上がり率はかなり高いです。

ちなみにピッツバーグのバスの乗り方は2017/1/1から大幅に変わるようです。
現在は、時間帯と方面によって前払い・後払いがまちまちでややこしいのですが、一律で前扉から乗車し、料金は乗車時に支払いに統一されてすっきりすると思います。
4−3 その他
自動車はあると旅行や買い物に便利ですが、なくても十分暮らせます。
もし車を持つ予定なら、住居によって駐車場代が0〜100ドル/月程度と幅があるので、住居探しの際に留意されるといいと思います。
自転車道は割と整備されていますが、若干アップダウンがあるので、半分スポーツ感覚で乗った方がよいと思います。

5 就職活動・インターンシップの状況について

5−1 就職活動
アメリカで就職を考えているのであれば、CMUで手続きの説明会や企業のセミナーなどが随時開かれているので、積極的に情報収集されれば良いと思います。
周りの状況からは、卒業の2〜3ヶ月前でも頻繁に企業インタビュー(面接)に出かけている様子でした。
5−2 インターンシップ
夏休みにはインターンシップに行く学生が多いようですが、基本的に2年目の夏なので、1年間のアメリカ滞在であるDDP学生はインターンシップには行きません。

6 その他のアドバイスについて現地で困ったこと、苦労したこと、新たな発見等

生活面でどうしようもなく困ることは特に思い当たりません。
環境が変わることのストレスもそれほど感じません。
アマゾンは翌日には届きませんし時間指定もありませんが、逆に日本のサービスが過剰に感じられるぐらいすっきり暮らせます。

それと、CMU、特にINIは、インド系、中国系留学生が7〜8割を占めますので、アメリカ英語を習得したい方は、頑張って現地の友達を作るなど少し努力が必要なようです。
TOP